出資法違反の概要・法的構成・闇金の逮捕事例をご紹介します。

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出資法違反とは?

はてなが入った赤いボックス

ニュース番組などで、「出資法違反の疑いで○○が逮捕された」などと報道されることがあります。
しかし、多くの方は出資法がどのような法律かを知りませんし、どうすればこの法律に違反するのかも知らないはずです。

 

おそらく、出資法という名前が「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」の略称であるということすら、ほとんどの方は知らないはずです。
そこで、以下ではこの出資法について取り上げ、さらに、どうすれば出資法違反になってしまうのかについても紹介していきたいと思います。

 

出資法とは

出資法とは文字通り出資に関する法律で、この法律を知っているかどうかで損得が決まると言われているほど重要な法律です。
この法律には、一般的に金融機関の関係者だけが関係しているものというイメージがあります。
しかし実際にはそうではなく、個人が融資を受ける場合にも重要な意味を持ってくるのです。
具体的には、出資法には次のようなことが規定されています。

  • 金利の規制
  • 出資金の預け入れ
  • 預かり金の禁止
  • 浮貸しの禁止

尚、この法律は昭和29年(1954年)6月23日に施行され、2016年に最新の改定が行われました。

 

上限金利を超えると出資法違反になる

出資法違反となるいくつかの要件がありますが、その中で最も我々に身近なのが、上限金利を超えた金利での貸付です。
出資法では、金融業者が個人に対して貸付を行う際の金利の上限(上限金利)が規定されており、全ての金融業者はこの上限金利の範囲内で貸付を行わなければならないのです。

 

そこで重要になるのがこの上限金利の利率ですが、実は出資法に定める上限金利の利率は過去に何度も改正されてきています。
過去20年に限っても3度の改正が行われており、現在は2016年の改正時に決まった20.0%が上限金利となっています。

 

ちなみに、上限金利の利率は過去の改正全てで引き下げられています。
さて、そんな出資法における上限金利ですが、これを超えた金利を課して出資法違反となる金融業者は実はかなり限定されています。
それはどんな業者かと言えば、ずばり闇金(ヤミ金)です。
闇金はそもそも無登録で営業を行っている貸金業法違反の業者であるため、初めから出資法の規定を守るつもりがないのです。

 

闇金が逮捕された事例

闇金は出資法に定める上限金利を守らずに営業しているため、当然ながらその事実が明らかになった場合には逮捕されることになります。
ここでは、過去に闇金業者が逮捕された事例をいくつか挙げてみたいと思います。

 

上限金利の300倍で融資していた闇金の経営者を逮捕

この事件では、貸金業法違反となる無登録の金融業者(闇金)が出資法に定める上限金利の300倍の金利で融資を行っていました。
上限金利の300倍ですからこれは当然出資法違反に当たります。
容疑者は過去に闇金を経営していた無職の男で、取り調べによると約3800人に融資を行い、約1億3千万円の利益を得ていたということでした。

 

ネットバンクで闇金を経営していた6人を逮捕

インターネットバンキングを使って闇金を経営していた男6人が逮捕されたのがこの事件です。
この闇金は上限金利の370倍の金利で融資を行っており、これにより出資法違反の疑いで経営者の逮捕へとつながりました。

 

闇金経営の暴力団関係者を逮捕

この事件では、稲川会系暴力団幹部の男4人が上限金利を上回る金利で融資を行っていた疑いで逮捕されました。
金利は上限金利の14倍で、被害者の数は総勢80人以上、被害の額は何と7000万円を超えていたということです。